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「TEAM小春」の誕生とこれから

ランナー・杉村 晋吾(株式会社アディック・社長)

チーム小春

学生時代に在宅医療をサポートする会社を興し、今年で20年。4年前にCOPDと診断されたことをきっかけにランニングを始め、日本各地や海外のさまざまな大会に出場。本格的に走り始めて間もないが、サハラ砂漠やゴビ砂漠で開催されるマラソンに毎年出場し、サハラマラソンでは3年連続日本人1位の記録を保持(2015年現在)

有華さんとワールドラン・サポートチーム「TEAM小春」結成

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ずっと車椅子生活の有華さんは、日ごろから杉村のマラソンでの活躍を応援する側だった。そんな彼女を杉村は、世界最大級のランニング大会の日本開催第1回目の「World Run ワールドラン」(2015年5月開催)にいっしょに出場しようと誘う。 前向きな有華さんがOKすると、それをサポートするメンバーが集結。有華さんには低酸素性虚血性脳症で手足が不自由な次女の小春ちゃん(5)がいるが、寝たきりの小春ちゃんにもそのマラソンをいっしょに楽しんでもらいたい、という有華さんの思いを支えるため、杉村中心に結成されたのが「TEAM小春」である。

読売新聞や地元の市報が「有華さんワールドラン出場」を掲載

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『ワールドラン開催地のひとつに滋賀県高島市が、日本で初めて選ばれました。この大会に、高槻市にお住まいの田端有華さん(46)が車いすで出場されます。生まれつきの脳性まひのため、足に障害がある田端さんはこれがマラソン初挑戦。それを後押ししようと、友人らが医師や看護師、ランナー仲間に呼びかけ、約15人からなるサポートチームを発足させました。高槻市内でおこなわれた初会合では、新メンバーの募集や、田端さんが大会で使用する計量の車いすの準備費などについて話し合われたそうです。田端さんは、「車いすで走る気持ちを知り、外出する機会の少ない小春にも楽しんでほしい」と話していました。』(高槻市広報3月号)

協賛者があっという間に

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ワールドラン用にチームTシャツを作って、有華さんと小春ちゃんを応援してくれる人から協賛金を募ると、あっという間にサポートメンバーが60人を越える。ワールドランは脊髄損傷の治療に対するチャリティーイベントであり、半数近くの人がこのTシャツを着て有華さんと一緒に出場することを希望。Tシャツメーカーからも多額の協賛のお申し出をいただいた。

ワールドラン本番までにチームで協力

有華さんの車椅子は介助用なので、ランニング用に自走用車椅子を借り、これを杉村が手作業で改良。練習会や事前準備等はメンバーの協力あってこそ。徐々に結束が固まる。

車いす
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あいにくの天気にもかかわらず、ワールドラン走破! バーベキューも大好評

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以下は杉村の後日談。
『みなさま、おつかれさまでした。本当に楽しかったですね。ありがとうございます!僕は旗揚げだけして、サハラに逃亡?してしまい(直前まで、前述のサハラマラソンに出場)ほとんど何の準備も出来ませんでしたが、帰ってきてびっくり。さらに本番でもびっくり。あいにくの天気でしたが、バーベキュー、大会本番、そしてキャンプまで、細かいところまで行き届いていて、とっても楽しいひと時を過ごせました。本当に素晴らしいチームワークだったと思います。短い間に懸命に努力した有華さんの姿勢、サポートして下さった方々大勢の熱意は、必ず小春ちゃんに伝わっているはずです。これからも素敵なチャレンジを支え続けられるTEAM小春でありたいと思いますので、今後共よろしくお願いいたします。』

このワールドランの走破が、スタート地点に

ワールドラン出場のために立ち上げた「TEAM小春」だったが、有華さんが今回の初マラソンでそのすばらしさに惹かれ、これからもマラソンを続け、来年のワールドラン大会出場に向け、さらにトレーニングを積んでいく決意を表明。そして「TEAM小春」を有華さんと小春ちゃんだけではなく、もっと多くの車椅子の方々がマラソンに参加するための支援としての活動へ、幅を広げることを彼女自身が提案。当初、今回の協賛金をご自分の自走用車椅子購入に充てる予定だったが、このチームでの活動を継続し、そのための活動費用として優先使用することとした。

「TEAM小春」は走り出します!

その後すぐに、有華さんはランニングのトレーニングを始めると同時に、新生「TEAM小春」の活動も開始。メンバーとともに、クラウドファンディングにおいて、車椅子ランナー仲間への呼びかけや地元マラソン大会への車椅子部門設置要請などの活動を企画中。

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