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Raid trek Qomolangma同行記

レイドトレックチョモランマ同行記 第2回

セルフマネジメント

セルフマネジメント01中国の西の果てカシュガル。すっかり漢化されていますが、住民の多くはウイグル族。女性はとてもエキゾチックで、男たちは鷲鼻。はるか異邦人ですが独特の帽子が可愛いのです。旧市街に行けばモロッコなどのメジナにも似ていて、イスラムの文化圏だと意識されます。

さてこれから標高5000mに向かうわれわれは、あるひとつの作業を思いつきました。参加者全員で朝食前と夕食前の1日2回、血圧と血中酸素濃度測定をすることにしました。それを記録しながら高所に挑もうという計画です。

装備品はこれらの測定器のほかに、携帯用の酸素濃縮機(前号参照)そして携帯用の酸素カプセルとでもいうべきガモフバッグ。これは足踏みのポンプでカプセル内気圧を2気圧まで上げられて、すぐに下界に下ろさなければならない症状の高山病患者の治療に使います。

5000mで使うと3500mまで下ろした計算になります。酸素は標高5000mだと地上の約50%になってしまいます。

セルフマネジメント01この毎日の自己測定は、今回の旅にとって大きなセルフマネジメントの鍵を握ったようです。普段は標準の血圧で医師の指摘を受けたことのない者でも、高血圧の数値になっています。

旅の2日目はすでに5000mの峠を越えます。サポートカーはエアコン全開で、圧縮した空気を車内に満たすことができるために、車内にいるときはかなり余裕です。しかしクルマから降りたとたんに、激しい2日酔いに似た症状に襲われます。

意識不明

カシミールの国境不確定エリア、標高4900mのプラトーに延びる直線道路を走っている時、一人のライダーが突然ギャップで振られて飛んでしまいました。

意識がありません。後でわかったことですが、彼は転倒する手前で高度障害で意識を失っていたようです。直ちに携帯用の酸素濃縮機で毎分3Lの酸素を10分ほど吸うと、意識もやがてはっきりしてきます。また一人が近くでバイクをとめて倒れています。意識が遠くなったのでバイクを止めたのだそうです。こちらも酸素を供給すると見る見る元気になっていきます。これから、合言葉は「酸素くれー!」になりました。

その夜は、この二人を酸素カプセルで濃密な空気と気圧の中で、1時間ずつ療養させると次の朝には、誰よりも元気になっていました。こうした対処を見ていた誰もが、早めに酸素供給を受けて徐々に低酸素の高所にも体が順応して行きました。チョモランマBCに到着したころには、元気いっぱいです。ただ睡眠中は気をつけないと呼吸が浅くなっていて、酸素不足に陥るようです。

次回は幻のグゲ王朝遺跡のある秘境ツァンダについてレポートします。

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